眼精疲労に効くビタミン | ビタミンA、B1、B2、B6、B12、E等の効果
近年、パソコンやスマホの普及で眼精疲労に悩む人が爆発的に増えています。目の疲れやすいという人は、こまめに目を休めることに加えて、目に良いとされる栄養素を積極的に摂取することが効果的です。
ここでは、眼精疲労に効くビタミンについてご紹介します。
眼精疲労に効くビタミン
ビタミンとは、エネルギーや体を作る成分とは異なる微量栄養素として、人の成長を助け健康を維持するための潤滑油のような働きをしています。
人間にとってのビタミンは13種類あり、ほとんどを食事で摂取しています。もしビタミンが欠乏すると健康に支障がでてしまいます。
その中で眼精疲労に効く代表的なものは、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンEなどです。
ビタミンA
ビタミンAは、緑黄色野菜などに含まれるβカロチンが、体内で分解されて生成される脂溶性のビタミンです。
目の網膜にはロドプシンというタンパク質があり、光の認識に重要な働きをしています。そのロドプシンの中心となる物質はビタミンAから生成されているので、ビタミンAは目の健康に欠かせません。ビタミンAが欠乏すると、暗がりでものが見えなくなる夜盲症になってしまいます。
ビタミンAが多く含まれる動物性食品は、鶏レバー、豚レバー、うなぎ、すじこ、卵黄、バターなど。植物性食品では、人参、カボチャ、しその葉、モロヘイヤなどに多く含まれます。
ビタミンAは、摂りすぎると副作用(脱毛、肌の乾燥、頭痛など)が出ることがあるので注意しましょう。
ビタミンB群
ビタミン B1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12は水溶性ビタミンです。水溶性ビタミンは、過剰に摂取しても尿として排泄されるため、摂りすぎによる副作用の心配はありません。
ビタミンB1
ビタミンB1は、炭水化物などの糖質がエネルギーになるときに必要なビタミンで、脳や神経の働きを助けます。ビタミンの中で、最も眼精疲労に効くかもしれません。ビタミンB1が不足すると、視神経が疲れやすくなり、目が霞むなどの症状が出ます。
ビタミンB1が多く含まれている食品は、豚肉、うなぎ、ナッツ類です。
ビタミンB2
ビタミンB2は、脂質の代謝や細胞の再生に必要なビタミンです。目の細胞再生や粘膜を正常に保つ働きがあり、パソコンやスマホによる疲れ目に効果があります。
ビタミンB2が多く含まれている食品は、牛レバー、鶏レバー、豚レバー、うなぎ、牛乳などです。
ビタミンB6
ビタミンB6は、一部のアミノ酸を体内で作るときに必要なビタミンです。中でも神経伝達物質の生成に関与しているため、視神経の働きをサポートし、疲れ目の予防に効果があります。
ビタミンB6が多く含まれている食品は、カツオ、マグロ、さんま、バナナ等です。
ビタミンB12
ビタミンB12は、赤血球の生成に欠かせないビタミンです。神経機能を正常に保つ働きもあります。ビタミンB6と同様に疲れ目の予防に効果があります。
ビタミンB12が多く含まれている食品は、牛レバー、鶏レバー、牡蠣、アサリ、さんま等です。
ビタミンE
ビタミンEは抗酸化作用の高い脂溶性ビタミンです。血流を良くして新陳代謝を活発にする働きがあります。目にとっては、眼精疲労の予防や紫外線による老化予防の効果があります。
ビタミンEが多く含まれている食品は、植物油、アーモンド、魚卵(いくら、スジコ、キャビア)等です。
ビタミンEは脂溶性ビタミンなので、摂りすぎると筋力の低下、吐き気、下痢などの副作用が出ることがあるため気をつけましょう。
まとめ
今回は、眼精疲労に効くビタミンについてご紹介しました。
眼精疲労を感じたら、まずはしっかりと目を休め、目に効くビタミンを多く含む食品を意識して摂るようにしてみてください。きっと効果が実感できるでしょう。