目の奥の痛みやかゆみ・頭痛・かすみ目の治療法 | 眼精疲労の治し方
目の奥の痛みやかゆみを感じたり、かすみ目になることはありませんか?その多くは、目が非常に疲れている時の症状です。
ここでは、眼精疲労の原因と治療法についてまとめます。
眼精疲労とは
普通は目が疲れても一晩寝ると朝には解消するものです。眼精疲労とは、一晩寝ても目の疲れが残ってしまうほどに目の疲れている状態を指します。
- 目の奥の痛みやかゆみ、ゴロゴロ感
- 目がショボショボして頻繁にまばたきをしてしまう
- 暗くなるとかすみ目になる
これらは、典型的な眼精疲労の症状です。
単なる目の疲れと軽く考えて放っておくと、頭痛や肩こり、倦怠感、吐き気などの症状に発展し、日常生活に支障が出ることもあります。
パソコンやスマホの普及
眼精疲労が起こる主な原因は「目の酷使」です。特に、長時間同じ姿勢でものを凝視しているような場合には、ピント調節を行う目の筋肉(毛様体筋)が緊張し続け、眼精疲労を起こしやすくなります。
30年ほど前までは、眼精疲労で悩むのは、時計職人など特殊に細かいものを見続ける職業の人がほとんどでした。けれども、現代ではパソコンやテレビ、スマートフォン等の普及によって目を酷使する機会が増えたこともあり、眼精疲労の症状に悩む人が急増しています。
眼精疲労の治し方
朝起きた時から目の奥の痛み、かゆみ、かすみ目を感じるようになったら、自分は眼精疲労かもしれないと考えましょう。少し目をこらすだけで頭痛がするようになったら危険信号です。
眼精疲労には手術などの医療による治療法は行いません。最も効果的な治療法は、目を使わないで休めることです。とはいっても、現代を生きる私たちにとって、パソコンやスマホを使わないで生活することはほぼ無理といってよいでしょう。
そこで、生活の中でできるだけ目の疲労が蓄積しないような対策を取ることが、眼精疲労の治し方として有効になります。
パソコンやスマホとの付き合い方を見直す
パソコンを使って作業をする場合、以下のことを守ることが眼精疲労の予防に役立ちます。
- ブルーライトカットシールドや眼鏡を使う
- 画面は見上げずに見下ろすような位置で使う
- 表示する文字を大きめに設定する
- 30分に1度は目を休め、マッサージなどを行う
スマホは画面が小さいので、パソコンよりも目を凝らして画面を凝視しなければならず、目に疲労が溜まりやすいことを理解しましょう。
スマホを見た後で遠くを見ようとした時、しばらくかすみ目になってしまうことを、「スマホ老眼」といいます。スマホ老眼の治し方としては、スマホの用途を必要なメールのやりとりや情報の検索などにしぼり、長時間見続ける動画やSNS、ゲームなどの時間を短くすることが有効です。
眼鏡やコンタクトレンズの見直し
意外に思われるかもしれませんが、目に合ったメガネやコンタクトレンズに変えることが、眼精疲労の効果的な治療法になります。
目の奥の痛み、かゆみ、頭痛などを訴えて病院を訪れる人の多くは、使っている眼鏡やコンタクトレンズが合っていません。
眼鏡やコンタクトレンズはいわゆる視力検査で視力が出ればよいのではなく、パソコンを多く見る人はパソコンの距離に合わせる、車を多く運転する人は少し遠くに合わせるなどの調整が必要です。生活に合わせた眼鏡やコンタクトレンズに変えただけで、頭痛が治ることもあります。
まとめ
今回は、眼精疲労の症状と治し方についてご紹介しました。
眼精疲労は目の奥の痛みやかゆみだけでなく、頭痛や肩こり等の原因にもなります。症状を感じる場合には目の酷使を避け、睡眠時間を十分確保することを忘れないようにしましょう。