視界に黒い点が見える目の病気 | 飛蚊症の原因と症状、治療方法

視界に黒い点が見える目の病気 | 飛蚊症の原因と症状、治療方法

視界に黒い点が見える目の病気 | 飛蚊症の原因と症状、治療方法

太陽の黒点のような形のはっきりしない黒い点、あるいは、糸くずのようなものがフワフワ飛んで見えたことはありませんか? このように、視界に黒い点が見える目の病気を「飛蚊症」といいます。

今回は、飛蚊症の原因と症状、治療方法についてまとめます。

飛蚊症の症状

飛蚊症は読んで字のごとく、フワフワと蚊が飛んでいるように視界に黒い点が見える目の病気です。

フワフワ飛んでいるように見えるのは、眼球の動きにつれて黒い点が動くからです。このような飛蚊症の症状は、年齢が高くなるにつれてほとんどの人が経験します。

飛蚊症の原因

視界に黒い点が見える目の病気 飛蚊症の原因

視界に黒い点が見える原因は何でしょうか?

眼球の内側にあり目に入った光を通す硝子体は、卵の白身のようなゼリー状のタンパク質(コラーゲン)です。眼球を取り囲んでいる膜を内側から支えて、眼球の形を保っています。

角膜から入った光は水晶体で屈折し、硝子体を通過して網膜に像を結ぶため、硝子体は透明でなければいけません。けれども、何らかの原因で硝子体に不透明な部分ができると、その影が網膜に写って飛蚊症の症状が出るのです。

硝子体に不透明な部分ができる原因

硝子体に不透明な部分ができる主な原因は、主に4つあります。

1.加齢や近視の影響などが原因で、硝子体の中に細かい繊維が集まっていきます。その細かい繊維の影が網膜に映って、視界に虫のようなものが見えるようになります。

2.硝子体と網膜が強く癒着していると、網膜が硝子体に引っ張られることによって出血したり孔ができることがあり、その影が網膜に映って視界に黒い点が見えるようになります。この場合、さらに網膜が引っ張られて網膜剥離になることもあるため、注意が必要です。

3.40代以降になると、加齢が原因で硝子体が徐々に縮んでいきます。その結果、網膜から硝子体が離れ(後部硝子体剥離)、影ができることで飛蚊症の症状が出ることがあります。

4.転倒などで目を強く打った時、角膜や硝子体に出血があると飛蚊症の症状が出ることがあります。  

飛蚊症の治療

視界に黒い点が見える目の病気 飛蚊症の治療方法

加齢や近視の影響による飛蚊症は、ほとんど治療が必要なことはありません。けれども、飛蚊症の症状が強く生活に影響する場合は、レーザー治療で症状を軽減することができます。

また、硝子体と網膜が強く癒着して起こる網膜裂孔が原因の飛蚊症は網膜剥離になる可能性が高いため、治療が必要になります。

レーザー光凝固術

網膜裂孔があるだけで網膜剥離に至っていない場合は、レーザー光を当てて孔の周辺を焼き固めます。それによって、孔から硝子体の水が漏れ出ることを防ぎます。

冷凍凝固術

網膜剥離に至らなくても、すでに網膜の裏側に硝子体の水が回っている場合の治療法です。液体窒素を用いて眼球の外側から裂孔の部分をマイナス60度程まで冷やし、凍傷の状態にして色素上皮とくっつけることで水が漏れ出ることを防ぎます。

網膜裂孔の治療は日帰りで当日に行うことができますが、網膜剥離に至ってしまった場合は手術をすることになります。網膜剥離は放置していると失明してしまうこともある怖い病気ですが、現在は技術の進歩で、裂孔原性網膜剥離の9割以上が手術によって回復するようになっています。

まとめ

今回は、視界に黒い点が見える目の病気「飛蚊症」の原因と症状、治療方法についてご紹介しました。

飛蚊症は多くの人が経験する目の病気ですが、網膜に孔や出血がある場合は網膜剥離に進む危険があります。加齢が原因だと甘く見ずに、早めに眼科を受診して原因をチェックすることが大切です。