子供の視力低下の原因と回復方法 | 目の病気・近視・遠視等の治療

子供の視力低下の原因と回復方法 | 目の病気・近視・遠視等の治療

子供の視力低下の原因と回復方法 | 目の病気・近視・遠視等の治療

文部科学省の調査によると、視力が1.0未満の子供(幼稚園児~高校生)の割合は、近年増加を続けています。こうした子供の視力低下は、なぜ起こるのでしょうか?

今回は、子供の視力低下の原因と回復方法についてまとめます。

視覚の発達

人間は、産まれた時には目が遠視にセットされています。その後、近くのものを見るという経験を重ねていくことによって、徐々に近くにピントを合わせられるようになっていきます。

先天性の目の病気や発達障害による弱視がなければ、ほとんどの子供が3〜4才までに1.0ほどの視力が得られるようになります。

子供の遠視

子供の視力低下・遠視の原因と回復方法

目の病気や発達不足などで、4才を過ぎても遠視が残る子供もいます(弱視)。屈折性弱視の場合は、眼鏡による矯正治療を行うことで視力低下がかなり回復できます。なぜなら、子供の視力は近くのものをしっかりと観る経験によって発達が促されるからです。

強い遠視の場合は、絵本に書いてあるものが見つけられないなどの日常生活の様子から、家族が気づくことができます。けれども問題は、比較的弱い遠視が残っている子供です。日常生活で発見するのが難しく、視力検査でも発見できません。近方視力低下のために、近くを見る作業を続けると疲れやすい、根気が続かないなどの症状で、学力低下の原因になります。

通常、目の発達は8才頃までで止まってしまいます。それまでに眼鏡による矯正治療を行わなかった場合は、一生弱視と付き合っていくことになるかもしれません。

子供の遠視の治療には眼鏡による矯正が必要不可欠ですが、中には幼児が虫眼鏡のような眼鏡をかけるのがかわいそうという理由で、眼鏡をかけさせたがらない親が問題になることがあります。

学校近視

比較的程度が軽く、小学校高学年頃から高校生の頃まで近視が進み、20才頃までに視力低下が止まるのが「学校近視」です。

学校に通い始める頃から、本を読む、字を書く、テレビを観る、パソコンやスマホを操作するなど、日常生活の中で近くを見る機会が急速に増えることが原因となります。

初期の学校近視は仮性近視とも呼ばれ、ゲームやスマホの時間を限定する、本は30cm以上離して読む、テレビは2m以上離れて見るなど、生活の見直しで予防・回復を図ることが大切です。

病的近視

子供の視力低下・病的近視の原因と回復方法

病的近視とは、眼球が前後に伸びることが原因の近視です。近視の度合いは非常に強く、すでに小学校から強い近視になります。

病的近視では、このような眼球の変形が一生に渡って続くこともあります。多くは遺伝的な要因とされており、眼底などに合併症を生じることも多く、治療方法や視力回復方法がない場合もあるため、失明原因の第4位になっています(平成17年 厚労省)。

強度近視

学校近視と病的近視の間に、遺伝子要因と環境要因がさまざまな形で関わって起こる「強度近視」があります。

強度近視は一般に、近視の矯正用レンズがマイナス6D以下(測定視力で0.02〜0.1くらい)と定義されています。強度近視は日本人は6〜8%、欧米人は2%以下という割合なので、日本人はもともと近視になりやすいといえます。

その他、目の病気ではないにしても、ストレスによる心因性の視力低下というものもあります。

強度近視は様々な矯正方法で視力回復が可能になっていますが、日頃から目の酷使を避け、長時間近く見る際にはこまめに休憩をとるようにして視力低下を防ぐことが大切です。

まとめ

今回は、子供の視力低下の原因と回復方法についてご紹介しました。

子供の健やかな成長のためには、周囲の大人が子供の様子に常に気を配り、視力低下の徴候に気づくことが、何よりも大切です。

目の病気・近視・遠視等に気づいた場合には、早めに矯正や治療に取り組むようにしましょう。