目が疲れる・目の奥が重い・異物感がある | 疲れ目の症状と対策
パソコンやスマホ等、目を酷使する機会の増えた近年、疲れ目の症状に悩む人が増えてきています。
「目が疲れる」といっても、「目がショボショボする」「目が乾いてヒリヒリする」「目の奥が重い」「何となく異物感がある」など、具体的な症状はさまざまです。
ここでは、症状別に疲れ目の原因と対策について考えてみましょう。
目がショボショボする
「目がショボショボする」という場合は、眼精疲労や老眼が原因として考えられます。
疲れ目の中でも、一晩寝ても症状がとれない状態を「眼精疲労」いいます。目の疲れは一晩休めばなくなるのが普通ですが、眼精疲労になると朝起きたときから目の疲れを感じます。放っておくと、頭痛、首や肩のこり、吐き気、めまい等の身体症状が出て、生活に支障をきたしてしまいます。
眼精疲労の対策は、何といっても「目を休ませる」ことです。長時間のパソコン作業を行う際には30分ごとに5分間目を休ませるようにする、目のマッサージや温湿布などで目の血行を良くする、十分な睡眠時間を確保する、などが挙げられます。
また、40代になると誰でも老眼が始まります。老眼の初期では、ピントが合わなくなってきていることを自覚せずに無理にものを見ようとするため、目が疲れる人が大変多く見られます。この場合の対策は、老眼鏡や老眼用コンタクトレンズによる適切な矯正を行うことで、ピントをしっかり合わせて目の負担を軽減することです。
目が乾いてヒリヒリする
「目が乾いてヒリヒリする」という場合は、ドライアイが考えられます。
涙には目の表面を守る働きがありますが、その涙の量が少なくなったり、性質が変化することで目の表面が乾く病気がドライアイです。特に現代では、パソコンやスマホの画面を見続けて瞬きの回数が少なくなる、エアコンで乾燥した環境に長時間いるなどの要因で、ドライアイになる人が増えています。
対策としては、こまめに目を休めることや、点眼薬の使用、加湿器の使用などが挙げられます。
また、長時間のパソコン作業等を行う場合には、意識して瞬きの回数を増やすことも大切です。
目の奥が重い
「目の奥が重い」と感じる場合、目が疲れる眼精疲労の他、緑内障の可能性があります。
緑内障は、眼圧で視神経が損傷されることにより、だんだんと視界がぼやけていく病気です。症状の一つとして、眼圧の圧迫感で「目の奥が重い」と感じることがあります。中でも緑内障の急性発作は急に眼圧が上がって目が痛くなり、数日で失明してしまうこともあるため、すぐに治療をしなければなりません。
通常、緑内障は自覚症状がないままゆっくりと進行します。損傷された視神経は回復することがないため、早期発見で進行を食い止めることが重要な対策となります。目の奥が重いと感じたら、すぐに眼科を受診しましょう。
目に異物感がある
「目に異物感がある」「ゴロゴロする」などの場合、眼精疲労や結膜・角膜異物、逆さまつげの可能性があります。
結膜や角膜に小さなホコリやゴミなどが入って異物感がある場合には、点眼や目を洗うことで異物を目から出しましょう。なかなか取れない場合、無理に取ろうとすると角膜や結膜を傷つけてしまう可能性があるため、眼科を受診することをお勧めします。
逆さまつげとは、まつげが内向きになり角膜に当たるため、常にチクチクと異物感に悩まされる病気です。多くは子供の頃に発症しますが、加齢が原因で起こることもあります。このような原因で目の異物感を感じたら、すぐに眼科を受診するようにしましょう。
まとめ
今回は、目が疲れる原因と対策について症状別にご紹介しました。
疲れ目には様々な症状があり対策も異なります。重大な病気の可能性もあるので、必要に応じて眼科を受診して早めの治療を心がけるようにしましょう。