目の疲れからくる頭痛・肩こり・充血・目の痛み | 眼精疲労の治療法
現代はパソコンやスマホなどで目を酷使する機器を使うことが多く、目の疲れからくる頭痛や肩こり、充血・目の痛みに悩まされる人が増えています。
今回は、眼精疲労の症状とその治療法についてご紹介します。
眼精疲労とは
目が疲れると、ヒリヒリと目の痛みを感じたり充血したりする他、頭痛や肩こりといった目以外の身体症状が現れることがあります。それを我慢して目を酷使し続けると、一晩寝ただけでは回復せず、朝起きた時から目の疲れを感じるという状態になります。
すぐに解消する同様の症状を「目疲れ」と呼ぶのに対して、このように一晩寝ても解消しないくらい酷い目の疲れを「眼精疲労」といいます。
一昔前、眼精疲労は細かい手仕事をする人や、一日中書類を精査する事務職などに多く見られる症状でしたが、近年ではパソコンやスマホの普及に伴って一般の人達にも爆発的に増えています。
眼精疲労の原因
目を酷使する環境も確かに眼精疲労の原因ですが、眼精疲労になる人の80%以上に、以下のような目の問題があります。
- 眼鏡やコンタクトレンズの度が合っていない
- 眼球運動や目の位置に異状がある
- 視力や視野に影響を与える眼疾患にかかっている
このような問題があると、必要以上に目の疲れが溜まりやすくなります。特に40代以降は、老眼が始まって眼鏡やコンタクトレンズの度が合わなくなっていても自覚がなく、無理をして近くの物を見て目が疲れやすくなっているケースが多くあります。
異常を感じる場合には、まずは眼科を受診し、これらの問題を優先的に治療することが目の疲れの解消につながります。
眼精疲労の解消法
眼精疲労の解消法は、当然ながら「目を休めること」です。忙しい日常において、意識的に目を休めるのは意外と大変かもしれませんが、ここでは大切な目を守るために是非頭に入れておきたい3つの解消法を考えてみます。
1.目の休憩時間を設ける
パソコン作業や細かい手仕事などで物を集中して見ることが多い場合、20〜30分ごとに数分間目を休めるなど、定期的に休憩をとるようにしましょう。
また、1日の中で、目を閉じて音楽を聴くなど、目を使わない時間を設けるようにしましょう。
2.マッサージや温湿布
目の酷使が続くと、目の周囲の筋肉が緊張した状態が続くことになります。肩こり等と同様、筋肉痛の解消法としてマッサージや湿布が効果を発揮します。
こまめに目の休憩をとると同時に、周辺のマッサージやツボの刺激で目の筋肉をほぐしましょう。眼精疲労に効くツボというものもあります。
また、ホットタオルを目に乗せて血行を促進すると、筋肉の疲労物質を流して栄養や酸素が補給されるため、目の痛みや充血がすっっきり治ります。
3.睡眠を十分に取る
全身の疲労やストレスが目の疲れに影響していることも少なくありません。目を休めるには十分に良質な睡眠を取ることが、最も効果的です。眼精疲労を自覚している場合は最低でも7時間の睡眠時間を確保しましょう。
さらに、寝る前2時間はコーヒーなどのカフェイン飲料を飲まない、アロマやヒーリング音楽を利用するなど、良質な睡眠を得るための工夫をしてみましょう。
まとめ
今回は、眼精疲労の症状と治療法についてご紹介しました。
目の疲れからくる症状は充血や目の痛みの他、頭痛・肩こりといった身体の別の部位にも現れます。放置して慢性化してしまうことがないよう、眼精疲労の症状を感じる場合には早めの対策をとるよう心がけましょう。