老眼レーシックによる視力回復 | 手術で老眼を治す方法と費用
加齢による老化を治すことができないように、目の老化現象である老眼も完全に防ぐことはできません。けれども今、「老眼レーシック手術」が老眼を治す方法として行われています。
今回は、老眼レーシック手術による視力回復とその費用についてまとめます。
レーシック手術とは
1990年代から行われている、レーザーを用いた屈折矯正手術を「レーシック」といいます。眼鏡、コンタクトレンズに続く第三の矯正方法として急速に広まってきています。
主に近視の矯正のために行われてきたレーシック手術ですが、近年では老眼を治す方法としてのレーシック手術が可能になっています。保険適用外ですが、費用があまり高くないことも注目されている要因です。
レーシック手術では角膜をスライスするため、角膜が薄い、角膜に傷がある等の場合は、手術が受けられないことがあります。
モノビジョンレーシック
モノビジョンレーシックとは、片方の目のピントを近くに合わせ、もう片方の目のピントを遠くに合わせる、老眼に対応したレーシック手術です。
手術直後は、左右の目のピントが違うために違和感がありますが、だんだん脳が両目の情報を調整するのに慣れていきます。だいたい3ヶ月以内で違和感がなくなって遠くも近くも眼鏡をかけずに見ることが出来るようになり、視力が回復します。
ただし、長時間の読書やパソコン作業などを行う方は、目が疲労しやすくなることがあるため適しません。また、見え方の質は若干低くなります。
遠視レーシック手術
近視レーシックの逆で、網膜より後方にピントがあっている遠視を矯正するレーシック手術です。
この手術を行うと、近距離と中距離の視力が回復します。遠距離は眼鏡で矯正しなければなりませんが、両目の焦点が同じなので、モノビジョンレーシックに較べると目の疲れは少なくなります。
手元で細かい作業をする方や、長時間読書やパソコンをする方に向いています。
レーシック手術の費用
レーシック手術は、大抵1日〜1週間の入院で行われます。費用は、両眼で30〜50万円程度が目安です。保険適用外の治療なので、病院によって費用は大きく異なります。以前は片眼で50万円ということもありましたが、患者数の増加に伴う病院の価格競争などもあり、だんだんと安くなってきています。
安かろう悪かろうは必ずしも当てはまりませんが、目に関する手術ですから、経験豊富で信頼度の高い医師や病院、高性能のレーザー照射装置を設置している病院を慎重に選ぶようにしましょう。
その他の老眼の治療方法
老眼の治療方法には、レーシック手術の他に、以下の手術方法があります。
- 角膜内に特殊なリングを入れることで近くに焦点を合わせる「アキュフォーカスリング」
- 小さな眼内レンズで角膜の形を矯正することで近くに焦点を合わせる「レインドロップ」
- 人工眼内レンズを角膜の下に挿入する、「フェイキックICL」。フェイキックICLの進歩は目覚ましく、高性能な多焦点眼内レンズも生み出されていますが、両目で50〜100万円と大変高額です。
まとめ
今回は、レーシック手術で老眼を治す方法とその費用についてご紹介しました。
老眼の視力を回復し、眼鏡もコンタクトもなしに見えるようにすることができるのが老眼レーシック手術です。近年費用が安くなり、実績も増えてきているので、比較的受けやすい手術といえるでしょう。